三菱マテリアル株式会社
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工具の磨耗と損傷

工具損傷形態 原因 対策
逃げ面摩耗
(フランク摩耗)
逃げ面摩耗
  • 工具材種が軟らかすぎる
  • 切削速度が高すぎる
  • 逃げ角が少なすぎる
  • 送り量が極端に低すぎる
  • 耐摩耗性の高い工具材種にする
  • 切削速度を下げる
  • 逃げ角を大きくする
  • 送りを上げる
すくい面摩耗
(クレータ摩耗)
すくい面摩耗
  • 工具材種が軟らかすぎる
  • 切削速度が高すぎる
  • 送り量が高すぎる
  • 耐摩耗性の高い工具材種にする
  • 切削速度を下げる
  • 送りを下げる
チッピング チッピング
  • 工具材種が硬すぎる
  • 送り量が大きい
  • 切れ刃強度の不足
     
  • シャンク・ホルダの剛性不足
  • 靭性の高い工具材種にする
  • 送り量を下げる
  • ホーニング量を大きくする
    (丸ホーニングならチャンファーホーニングにする)
  • シャンクサイズの大きいものにする
欠損 欠損
  • 工具材種が硬すぎる
  • 送り量が大きい
  • 切れ刃強度の不足
     
  • シャンク・ホルダの剛性不足
  • 靭性の高い工具材種にする
  • 送り量を下げる
  • ホーニング量を大きくする
    (丸ホーニングならチャンファーホーニングにする)
  • シャンクサイズの大きいものにする
塑性変形
(切れ刃のだれ)
塑性変形
  • 工具材種が軟らかすぎる
  • 切削速度が高すぎる
  • 切り込み・送りが高すぎる
  • 切れ刃の温度が高い
  • 耐摩耗性の高い工具材種にする
  • 切削速度を下げる
  • 切り込み・送りを小さくする
  • 熱伝導率の大きい工具材種にする
構成刃先
(溶着)
構成刃先
  • 切削速度が低い
     
  • 切れ味が悪い
  • 材種選定の不適合
     
  • 切削速度を上げる
    (S45Cでは80m/min以上)
  • すくい角を大きくする
  • 親和性の低い工具材種にする
    (コーティング材種・サーメット材種にする)
熱亀裂
(サーマルクラック)
熱亀裂
  • 切削熱による膨張と収縮
     
  • 工具材種が硬すぎる
    ※特にフライス加工
  • 乾式切削にする(湿式切削の場合、切削油剤は全体に充分かける)
  • 靭性の高い工具材種にする
     
境界摩耗 境界摩耗
  • 黒皮部、チル化部および加工硬化層など表面が硬い
  • ノコギリ状切りくずによる擦り(微振動により発生する)
  • 対摩耗性の高い工具材種にする
  • すくい角を大きくし、切れ味を良くする
フレーキング フレーキング
  • 切れ刃の溶着・凝着
  • 切りくず排出が悪い
  • すくい角を大きくし、切れ味を良くする
  • チップポケットを大きいものにする
逃げ面摩耗
(フランク摩耗)欠損
※本損傷は、超高圧焼結体です
逃げ面摩耗
  • 典型的な刃先強度不足による欠損
  • ホーニング量を大きくする
  • 耐欠損性の高い材種へ変更する
すくい面摩耗
(クレータ摩耗)欠損
※本損傷は、超高圧焼結体です
すくい面摩耗
  • 工具材種が軟らかすぎる
  • 切削抵抗が高く、切削熱の発熱量が大きい
  • ホーニング量を小さくする
  • 耐摩耗性の高い材種へ変更する