三菱マテリアル株式会社
BACK


ワイパーインサート
ワイパーインサートとは
  • ワイパーワイパーインサートとは図のようにコーナ半径と直線刃の接線部分にワイパー(仕上げ刃)を設けたインサートです。
  • 従来インサートと比較して、送り速度を2倍に上げても加工面あらさを維持いたします。
  • 高送り切削でより効果を発揮いたします。
仕上げ面あらさの改善
  従来の加工条件でも、送りを上げても加工部品の仕上げ面あらさは向上いたします。
  能率改善
    高送りによる時間短縮だけでなく、荒加工と仕上げ加工の2工程を1工程で加工ができ高能率加工が実現いたします。
  寿命延長
    高送り条件に変更すると、部品1個当たりの加工時間が短縮されるため、インサートのコーナ当たりの部品加工数が増加します。
また、こすり摩耗が防止でき工具摩耗を遅らせる効果があります。
  切りくず処理改善
    高送り条件に変更すると、切りくず厚みが大きくなるため、切りくずが分断しやすくなり、切りくず処理が改善されます。
ワイパーインサート

高送り(送り量従来の2倍
仕上げ面
あらさ同様
標準インサート

現行送り条件
※ワイパーインサートを使用する際は高送りしてください。表
〈例〉仕上げ面を損なわず、送りを2(0.3→0.6)に!
ワイパーインサート+高送り加工で…
・加工時間短縮(1ワーク当たり)
・加工数増加(一定時間当たり)
・切りくず処理改善
ワイパーインサート+現行送り加工で…
・工程圧縮 (荒+仕上げ加工→一発仕上げ)
矢印
・諸経費(時間当たりの労務費など)圧縮
・生産性向上
・ラインストップ減少
〈コストダウン実現!!〉

ワイパーインサート使用時仕上げ面あらさ概算
ワイパーは外内径および端面加工に対して効果を発揮します。

※R部やテーパ角5度以上の加工では
 標準インサートと同程度のあらさになります。
図解

CNMG • WNMG • CCMTタイプをお使いになる場合、特に注意は必要ありません
ホルダ制約なし
標準のホルダをそのまま使えます。
(※ただし、高送り加工時に優位となる
高剛性のダブルクランプバイトを推奨します)
図解 図解
加工プログラム修正不要
現在の加工プログラムをそのまま使えます。(CNMG · WNMG · CCMTタイプは ISO / ANSI準拠しています)
図解

DNMX • TNMXタイプは先端が特殊形状のため、お使いになる場合注意が必要です
ホルダ制約あり
ワイパー効果を得るために前切れ刃角93°のホルダを使用してください。
91°ホルダでは若干のワイパー効果が得られます(図参照)。他の前切れ刃角ホルダ(60°、90°、107°など)ではワイパー効果が得られません。
図解
表
加工プログラム修正必要
加工誤差が発生する場合があります。
必要に応じ、プログラム修正を行ってください。(DNMX · TNMXタイプはISO / ANSI準拠していません。下図詳細を参照してください)
図解
DNMXTNMXタイプの加工プログラム修正方法

基礎手順)Z軸方向・X軸方向への修正
標準インサートとのX軸方向・Z軸方向の差を修正します。
図解

図解

A)テーパ部修正 ※基礎手順実施が前提となります

ワークに食い込み(最大で0.05mm)ますので、法線方向に逃げ修正を行ってください

注 修正量がマイナスになっている箇所(θ=60°〜70°)は、ワークに対し削り残しています。この場合は、法線方向に追い込み修正を行ってください。
図解

ノーズR・テーパ角度別修正量一覧表
ノーズR テーパ角θ°
-25−-15 -10 -5 0 5 10 15 20−35 40 45 50 55 60−65 70 75−85 90
1.2 0.04 0.03 0.01 0 0.02 0.03 0.04 0.05 0.04 0.04 0.02 0.01 -0.01 0 0.01 0
0.8 0.03 0.02 0.01 0 0.01 0.02 0.03 0.04 0.03 0.03 0.02 0 -0.01 0 0.01 0
0.4 0.02 0.01 0.01 0 0.01 0.01 0.02 0.02 0.02 0.01 0.01 0 -0.01 -0.01 0 0
数値→+側:逃げ修正、−側:追い込み修正(mm)
B)R部修正 ※基礎手順実施が前提となります
テーパ部同様、食い込みが発生しますので、ワーク半径を変更(修正量をプラス)してください。
ワークR修正値=ワークR+修正量
※このとき、ノーズR補正は行いません
使用するインサートの
ノーズR
ワークR修正値
例):ノーズR1.2タイプのインサートを使用し、ワークR2.0の加工を行う場合
図解
簡易補正方法)
ノーズR補正で対応する場合:加工ワークのプログラム修正は不要ですが、近似値による補正ですので、最大で±0.03mmの加工誤差が発生します。
B)ノーズR補正 ノーズRごとの補正値を入力ください。
ノーズR補正値=近似値
※このとき、加工ワークのプログラム修正は行いません
使用するインサートの
ノーズR
ノーズR補正値
(近似値)
例):ノーズR1.2タイプのインサートを使用し、隅R2.0の加工を行う場合
図解
その他)DNMX、TNMXとも補正量は同じです。ノーズRの大きさによって区別してください。